これは、ダイスロールに補正を加えたいときにKPが採用するFirst Choiceになるもので、
- 通常の10面ダイス2個(十の位用、一の位用)に加えて、補正用の十の位用ダイスを同時に振る
- ボーナスの場合は、十の位用ダイス2個のうち、数値が小さいものを採用し、
- ペナルティの場合は、十の位用ダイス2個のうち、数値が大きいものを採用する
今までは、KP裁量で能力値に+10、+20などの補正をかけることでボーナスとしていた。数値をどれくらい上げればよいか迷う場面があったので、ルールとしてある程度の指針があるのは歓迎だ。
しかし、このルールだと逆にどれくらい確率が上がるのか?固定値補正と比較して有利なのか?という点はあいまいだった。
そこで、ちょっとスクリプトを組んで比較してみることにした。
ソースコードはこちら。 久々にPythonを使った。10000回ダイスロールを行い、1-99の能力値でのダイスロール成功確率を算出した。
早速結果を出すとこのようなプロットになった。
中央の青い線が通常のダイスロールの成功確率。その上下にある直線が、能力値を固定値補正したときの成功確率。そして曲線になっているのがボーナス・ペナルティダイス適用時の成功確率。
能力値50附近がもっとも補正効果が大きく、スキルが0あるいは99になるにしたがって補正効果が落ちていくことがわかる。通常の能力値がおおむね30-70近辺にあることが多いので、固定値補正以上の効果が表れることが多いようだ。
ボーナス・ペナルティダイスよりも小さい補正をしたい場合には固定値は有効だろうが、そもそも+-10程度の補正では体感での効果があまり感じられなかったからこその今回の改訂なのかもしれない、と勝手に考えた。