2020年12月28日月曜日

Delta Greenの能力値はCoCよりちょっと高い

コミケもない冬は久しぶりで、年末暇すぎるので積んであったルールブックを読んでいます。そのなかで書きかけていた小ネタをひとつ。

CoC 6版では、キャラクターの能力値を3D6(一部2D6+6)で決めることになっています。この場合、期待値は10.5です。一方、Delta Greenの能力値はちょっと特殊で、「4D6を振り、最小値のダイスを除いて合計する」ことで、それぞれの能力値を決定します。これによって、期待値がやや高めに推移することになります。

Pythonで簡単にシミュレーションしてみると、約12.2のようです。ポイント振りわけルールによる能力値の決定オプションもありますが、その合計値が72なので、値としてはそれっぽいです。これに伴ってHPなどの能力値も上昇します。

だからといって簡単になるわけではなく、敵たるUnnaturalsも能力値がCoC 6版基準で1.2-2.0倍くらいになっているので、全体的な致死率は上がっているといえそうです。(だから慣れによるSAN減少の無効や、絆を消費してSAN減少を防ぐなどの救済措置が充実しているのでしょうね)

2020年12月23日水曜日

マンカラのためにラテン語翻訳という沼に手を出す

 ヨーロッパ最古のマンカラ文献とされている、トーマス・ハイドの"De ludis orientalibus"の、"De Ludo Mancala (マンカラの遊び方について)"をなんとか読むためにラテン語に手を出し始めました。いまのところ全くわからないです。

 格変化が多いのは聞いていましたが、日本語のラテン語教本は格変化のやり方ばかりで、かんじんの意味について全く書いていないのは閉口しました。まさか15年前に戯れで購入した大西英文先生の「はじめてのラテン語」が役立つときが来るとは……。当時高校生の自分はこのことを予知していた……?

 

いまはこんな感じに一語一語書き下しながら翻訳しています。1日で1文程度の翻訳。ページ数が少ないのが幸いですが、ほどほどに切り上げないと本にならないので精度はそれなりにさっさとやっちゃいます。

2020年12月16日水曜日

Delta Green: Need To Know翻訳完了

晩夏からだらだらとやっていたDelta Green: Need To Knowの翻訳を終わらせました。いまは全体の訳文をチェックしています。

以前の記事でも少し触れたところですが、キャラクターが神話生物との戦いやその他の任務で疲弊していって、プライベートがだんだん損なわれていくところがシステムによく表れていてとても興味深いです。一方この特長を存分に活かすには何回かキャンペーン的に同じキャラクターを登場させる必要がありそうです。

少し気になったところはプレイの例やサンプルシナリオにある技能判定。ある一定値以上の技能があれば自動的に成功することにしているところがいくつかありました。技能値の意味は「どれだけできる能力があるか」だから、こういう回しかたは時間短縮にも役立ち一理あるものの、ダイスロールとの使いわけは悩むところだなと感じます。日本のプレイヤーは特にダイスロールに任せがちなところがあると個人的に感じているので、今後考慮していきたいところです。こういう運用しているKPさんはいらっしゃるんでしょうか……?

CoCに比べてDelta Greenは、本当の本当にやばい状況にならないとダイスロール振ってない運用のようです。RP重点ですね。

通読した限り大変面白みがあるので、近々回す機会を探してみたいところ。