2021年3月25日木曜日

中央アジアのマンカラ、トグズ・コルゴル(トグズ・クマラク)で遊ぶ

 マンカラ本を鋭意執筆してるわけですが、その中でカザフスタンやキルギスで遊ばれている「トグズ・コルゴル(Toguz KorgoolあるいはToguz Kumalak)」に触る機会があり、なかなかに嵌っています。

嵌るというのは、楽しい!ということでもあるのですが、全く勝てないということでもあるのです。

http://www.iggamecenter.com/ というところでトグズ・コルゴルがオンライン対戦できるのですが、参加しているのは本場で揉まれた歴戦の勇者ばかりなので、私みたいなのが行っても返り討ちにされつづけています……(いまのところ5戦全敗)。

ルールはまあマンカラなのですが、最後の石が相手の穴に入ったとき、そこの石の数が偶数なら取ることができます。 このため、初手はいきなり10個の石を手に入れることができるわけです(初期9個なので)。

また、このゲームのキモはトゥズの存在です。最後の石が相手の穴に入り、そこの石が計3つになったときにトゥズになります。なにが起こるかというと、そこに入った石は問答無用で自分のものになるのです。相手が蒔いたものでも取ることができます。

しかし、このトゥズを作る位置はいったいどこがいいのか全くつかむことができていません。

自分からみて右のほうに作ると、自分の手でトゥズに入れやすくはできますが、 相手の石を奪うというもう一つの目的は難しくなります。反対に左のほうに作ると、相手の手で石を手に入れやすくなりますが、自分から入れることはできません。

最初は自分から見て左につくることで相手のものをとろうとしていたのですが、遅延戦術に移行されるとかなり辛くなります。トゥズの位置は、相手がとろうとしている戦略を素早く読みとって柔軟に決める必要がありそうです。

このマンカラは日本語の資料は全くないので(民族遊戯大事典にもない)、今書いてるマンカラ本でちゃんと紹介したいと少し気合を入れています。まあその気合が続いていないから、こうやってブログに書いてちょっと気力を復活させようとしてるんですけどね。

0 件のコメント:

コメントを投稿